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平成24年・2012|問45|民法・記述式

AがBに金銭を貸し付けるにあたり、書面により、Cが保証人(Bと連帯して債務を負担する連帯保証人ではない。)となり、また、Dが物上保証人としてD所有の土地に抵当権を設定しその旨の登記がなされた。弁済期を徒過したので、Aは、Bに弁済を求めたところ、Bは、「CまたはDに対して請求して欲しい」と応えて弁済を渋った。そこで、Aは、Dに対しては何らの請求や担保権実行手続をとることなく、Cに対してのみ弁済を請求した。この場合において、Cは、Aの請求に対し、どのようなことを証明すれば弁済を拒むことができるか。40字程度で記述しなさい。

>解答と解説はこちら

【答え】:Bに弁済する資力があり、かつ、その執行が容易であることを証明した場合、拒むことができる。(45字)

【解説】

問題文の状況を確認すると

  • AがBに金銭を貸し付けるにあたり、書面により、Cが普通保証人となった。
  • Dが物上保証人としてD所有の土地に抵当権を設定しその旨の登記がなされた。
  • 弁済期を徒過したので、Aは、Bに弁済を求めたところ、Bは、「CまたはDに対して請求して欲しい」と応えて弁済を渋った。
  • そこで、Aは、Dに対しては何らの請求や担保権実行手続をとることなく、普通保証人Cに対してのみ弁済を請求した。

この場合において、

普通保証人Cは、債権者Aの請求に対し、どのようなことを証明すれば弁済を拒むことができるか。

上記内容から、普通保証人の検索の抗弁権と分からないとダメです。

(民法453条:検索の抗弁権)
債権者が前条の規定に従い主たる債務者に催告をした後であっても、保証人が主たる債務者に弁済をする資力があり、かつ、執行が容易であること証明したときは、債権者は、まず主たる債務者の財産について執行をしなければならない。

どのようなことを証明すべきか?

  1. Bに弁済する資力があること
  2. 執行が容易であること

この2つを証明すれば、債権者Aからの請求を拒むことができます・

よって、まとめると、

(普通保証人Cは、債権者Aの請求に対し、)
Bに弁済する資力があり、かつ、その執行が容易であることを証明した場合、拒むことができる。(45字)

8月から逆転合格:模試ad


平成24年度(2012年度)|行政書士試験の問題と解説

問1 基礎法学 問31 民法:債権
問2 基礎法学 問32 民法:債権
問3 内閣 問33 民法・債権
問4 内閣 問34 民法:債権
問5 財政 問35 民法:親族
問6 法の下の平等 問36 商法
問7 社会権 問37 会社法
問8 行政法 問38 会社法
問9 行政法 問39 会社法
問10 行政法 問40 会社法
問11 行政手続法 問41 憲法
問12 行政手続法 問42 行政法
問13 行政手続法 問43 行政法
問14 行政不服審査法 問44 行政法・40字
問15 行政不服審査法 問45 民法・40字
問16 行政事件訴訟法 問46 民法・40字
問17 行政事件訴訟法 問47 基礎知識・政治
問18 行政事件訴訟法 問48 基礎知識・政治
問19 国家賠償法 問49 基礎知識・社会
問20 国家賠償法 問50 基礎知識・経済
問21 地方自治法 問51 基礎知識・社会
問22 地方自治法 問52 基礎知識・社会
問23 地方自治法 問53 基礎知識・社会
問24 行政法 問54 基礎知識・個人情報保護
問25 行政法 問55 基礎知識・個人情報保護
問26 行政法 問56 基礎知識・情報通信
問27 民法:総則 問57 基礎知識・個人情報保護
問28 民法:総則 問58 著作権の関係上省略
問29 民法:物権 問59 著作権の関係上省略
問30 民法:債権 問60 著作権の関係上省略

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