現代社会において、会社というと、多くが株式会社です。
そして、会社法においても、この株式会社に関する規定が非常に多いので、まず、株式会社がどういった会社なのかを理解することは非常に重要になります。
この株式会社を理解する上で、重要となってくる用語が「株主」と「株式」です。
また、「資本金」についても、簡単に解説します。
株主と株式
株主とは、分かりやすく言えば、株式会社のオーナーの集まりです。
株式会社が事業を始めるには、事業資金が必要です。その事業資金を提供しているのが株主です。
そして、上記事業資金を調達するために、株式会社は、株式を発行します。
例えば、1株1万円の株式を1000株発行した場合、この株式会社は
1万円×1000株=1000万円
を資金調達できるということです。
株主の間接有限責任
間接有限責任とは、出資者(株主)は出資額を限度として責任を負う、ということです。
言い換えると、株主は会社に対して出資をしたら、そのお金は、無くなる可能性はありますが、それ以外に株主会社の債権者から直接責任の追及をされることはない、ということです。
分かりやすく言えば、出資したお金で責任をとるだけで、それ以上に責任は取らなくてもよいということです。
例えば、株主Aが株主会社Xに対して、10万円を出資した。
株式会社Xが、B銀行から100億円を借り、事業を運営していたが、事業が行き詰まり、破産してしまった。この場合、債権者であるB銀行は、株主Aに対して、損害賠償請求や貸金返還請求はできません。
もちろん、株主Aの出資した10万円は返ってこないでしょう。
つまり、一番上で説明した通り、「出資者(株主)は出資額を限度として責任を負った」ということです。
資本金
資本金とは、株式会社の設立時点において会社が所有している運転資金です。
上記事例でいうと、1株1万円の株式を1000株発行して、1000株すべてを引き受けてもらって、株主(引受人)が払い込みをしたら、会社としては、1000万円集まるわけです。
この1000万円が資本金です。
始めはこのくらいの理解で十分です!
これから行政書士の試験に対応するために、どんどん深い内容に入っていきます!