【問】
Aは、Bから建物を賃借し、Aは、その建物内に電気製品等を備え付けている。AはBに対して、賃料を支払っていないため、Bは、当該電化製品等について先取特権を行使しようとしている。しかし、Aがその所有物である電気製品等についてCと売買契約を締結した。この場合、Bは、どのような要件のもとであれば、電気製品等について、どのようなことができるか。40字程度で記述しなさい。なお、「電化製品等」は「本件動産」というものとする。
【問】
Aは、Bから建物を賃借し、Aは、その建物内に電気製品等を備え付けている。AはBに対して、賃料を支払っていないため、Bは、当該電化製品等について先取特権を行使しようとしている。しかし、Aがその所有物である電気製品等についてCと売買契約を締結した。この場合、Bは、どのような要件のもとであれば、電気製品等について、どのようなことができるか。40字程度で記述しなさい。なお、「電化製品等」は「本件動産」というものとする。
AがCに対して本件動産を引渡す前に、Bが本件動産を差し押さえなければならない。(38字)
【問題文の状況】
A:建物賃借人(本件動産所有者)
B:建物賃貸人
C:本件動産の買主
賃借人Aは、賃貸人Bは、賃料未払い状態です。そのため、賃貸人Bは、「A所有の電化製品等」について先取特権を行使しようとしています。
しかし、Aは、当該電化製品等を、第三者Cに売却する契約を締結した状況です。
【質問内容】
Bは、「どのような要件」のもとであれば、電気製品等について、「どのようなこと」ができるか。
【使うルール】
本問は、上記条文の「ただし書き」の部分に関する内容です。
先取特権者は、債権者である「B」です。
そして、「その払渡し又は引渡し」と書いてありますが、
「払渡し」とは、「お金を渡すこと」
「引渡し」は、お金以外のものを渡すことです。
今回、電化製品等なので、「引渡し」という単語を使います。
すると、条文に当てはめると下記のようになります。
Bは、本件動産の引渡しの前に差押えをしなければならない(27字)
これでは少なすぎます。
文字数から考えると
「誰が誰に対して」や「何を差し押さえるのか」も記載しないといけません。
書くべき内容が多くて、省略しなければならないときは仕方ないですが
今回は、文字数が少ないので、細かい部分まで記載します。
すると、下記のようにまとめることができます。
AがCに対して本件動産を引渡す前に、Bが本件動産を差し押さえなければならない。(38字)
【配点】
AがCに対して(2点)
本件動産を引渡す前(8点)・・・「引渡す」が「払渡す」となっている場合、-3点
Bが(2点)
本件動産を(2点)
差し押さえなければならない。(6点)