【問1】基礎法学
アメリカでは、国会議員と執行府の長の双方が国民によって直接選挙されるが、権力分立の趣旨を徹底するために、大統領による議会の解散と議会による大統領の不信任のメカニズムが組み込まれている。
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【解答】
×
「執行府の長」とは「大統領」を指します。
アメリカでは、大統領を選ぶ際、有権者は選挙人を選び、選挙人が大統領を選ぶという、間接選挙の制度を取っています。
「執行府の長の双方が国民によって直接選挙される」という記述は誤りです。
また、アメリカの大統領制では、「大統領」と「議会」の権限が明確に分かれており、
- 議会は大統領の不信任決議はできず、逆に
- 大統領は議会の解散権、法案の提出権もありません。
(ただし、大統領は議会が可決した法案の拒否権は有しています)
【問2】行政不服審査法
審査請求人が死亡したときは、相続人その他法令により審査請求の目的である処分に係る権利を承継した者は、審査請求人の地位を承継する。
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【解答】
〇
審査請求人が死亡したときは、相続人その他法令により審査請求の目的である処分に係る権利を承継した者は、審査請求人の地位を承継します(行政不服審査法15条1項)。
よって、本肢は正しいです。
注意事項については、個別指導で解説します!
【問3】会社法
譲渡制限の定めのある株式の譲渡による取得を承認しない旨の決定をした会社が当該株式を買い取る場合は、対象となる株式を買い取る旨、および会社が買い取る株式の数について、取締役会の決議により決定する。
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【解答】
×
株式会社は、株式譲渡の承認をしない旨の決定をしたときは、譲渡制限株式を買い取らなければなりません。
この場合においては、下記事項を株主総会決議により定めなければなりません(会社法140条1項2項)。
- 対象株式を買い取る旨
- 株式会社が買い取る対象株式の数
本肢は「取締役会の決議」が誤りです。
正しくは「株主総会の決議」です。
この辺りは、しっかり整理する必要があるので、個別指導で解説します!
