民法17【記述対策】

【問】
債務引受について、引受人Aは、債務者Bと連帯して、債務者Bが債権者Cに対して負担する債務と同一の内容の債務を負担する債務引受がある。これを何というか。また、これは、どのような契約で、どのような時に債務引受の効力を生じるか40字程度で記述しなさい。ただし、債権者と引受人となる者との契約および三者間の契約以外の契約とし、引受人AはA、債務者BはB、債権者CはCと記述するものとする。

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【問】
債務引受について、引受人Aは、債務者Bと連帯して、債務者Bが債権者Cに対して負担する債務と同一の内容の債務を負担する債務引受がある。これを何というか。また、これは、どのような契約で、どのような時に債務引受の効力を生じるか40字程度で記述しなさい。ただし、債権者と引受人となる者との契約および三者間の契約以外の契約とし、引受人AはA、債務者BはB、債権者CはCと記述するものとする。

【解答例】

併存的債務引受といい、BとAとの契約で、CがAに対して承諾をした時に効力を生ずる。(41字)

【問題文の状況】

・債権者C
・債務者B
・引受人A

とし、引受人Aは、債務者Bの債務と同一の債務を負担する状況です。

【質問内容】

上記債務引受を何というか?
上記債務引受の契約の仕方は?
いつ効力が生じるか?

【使うルール】

併存的債務引受の引受人は、債務者と連帯して、債務者が債権者に対して負担する債務と同一の内容の債務を負担する(民法470条1項)。
併存的債務引受は、債権者と引受人となる者との契約によってすることができる(民法470条2項)。
併存的債務引受は、債務者と引受人となる者との契約によってもすることができる。この場合において、併存的債務引受は、債権者が引受人となる者に対して承諾をした時に、その効力を生ずる(民法470条3項)。

①本問の債務引受を何というか?

「引受人Aが、債務者Bの債務と同一の債務を負担する」というのは、引受人Aが連帯債務を負うということなので、
併存的債務引受」と判断できます。

②併存的債務引受の契約の仕方は?

併存的債務引受の契約の仕方は、3つあります。

1.ABCの三者間で契約
2.「債権者Cと引受人A」との間で契約
3.「債務者Bと引受人A」との間で契約

そして、問題文では、「1と2以外」となっているので、3が答えの一部となります。

③いつ効力が生じるか?

3の場合、債権者Cが引受人Aに対して承諾をしたときに効力が発生します。

よって、これらをまとめます。

併存的債務引受といい、BとAとの契約で、CがAに対して承諾をした時に効力を生ずる。(41字)

【配点】

併存的債務引受(8点)
BとAとの契約(6点)
CがAに対して承諾をした時(6点)

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